202月/13Off

もう「東大話法」にはだまされない

東大教授の安冨歩さんの書籍「もう「東大話法」にはだまされない」、読みました。安冨先生とは何度かお会いしててお話もしたことありますが、とっても素敵な先生です。

東大話法シリーズは原発危機の本でも読みましたが、この本を読むとTVで枝野さんが顔をこわばらせて「ただちに健康に影響ありません」を繰り返して言ってた事や、政府などが言ってたなんの根拠もない「大丈夫です」という言葉が実は嘘であることが「即時」わかるようになります。オススメ!

長年原発は「安全で決して事故など起こさず壊れないもの」という安全神話のもとに運転してきたものですので、その原発が「ぶっ飛んで爆発した」という現実を受け止めることが推進してきた専門家自体ができなくて、TVに出演しては「自分の立場」で物を言うと「何の問題もない」という発言になってしまうわけです。

しかし、実際福島でやましたさんでしたか?あったように画面の前では「大丈夫、避難しなくていい」と言っておきながらオンエアが終わると「ダメダメダメダメダメ!!!!」と言うの、それは自分の考えで発言しているのです。

「立場」で話す言葉と「個人の考え」で話す意見は違うということです。よって、TVだけを見ていると騙されてしまうということです。TV局は電力会社が株主だったり資金が多額に流れたりしているので、TVで原発反対というと速攻で干されるのです。なのでしょっちゅうTVに登場できている人は要注意です。

安冨さんの本はとても簡単で読みやすく、高校生でも中学生でも読めると思います。東大話法は専門家や学者だけでなく、あらゆるところで「立場」をふりかざす人が無意識に使っています。

興味深かったのが「日本は立場社会である」というところ。日本人は自分の「立場」を侵害されると激怒するのに、自分の「人権」を侵害されても怒りません。それは、社会的立場を持たない子供たちが真っ先に人権侵害されてしまっている今、まさにそうです。

たとえば、「毎日サービス残業が凄くて耐えられない」と人に話すと「今は不景気だからどこの会社も一緒」と言って無碍にされたりすることがありますが(←人権軽視)、「仕事をものすごく頑張って貢献してきたのになぜか左遷されてしまった」と言ったら皆から同情される(←立場の侵害)。

結果、どこも同じだから、、と諦め残業しすぎて過労死が増えたりしているのです。それでも仕事の立場を全うしたから偉い人みたいに言われます。死んで偉い人って何でしょう?

逆に「しんどいから辞めます」と言うと途端に「使えないヤツ」ということでさげすまれたり。そんなに必死に時間超過で働いて過労死して偉い人、ちょっとこの国はオカシイと思いますね。でもおかしいことをおかしいと感じることができないような、言えないような社会構造になってしまっています。

夫婦の箇所も興味深かったです。立場結婚(相手のことより、職業や社会的立場がよいことで好きになる)をする人は、その立場がなくなると(定年)離婚するというのが熟年離婚だったりします。お金を1円も稼いでこないのに文句だけ言って家事もせず役に立たない定年夫に「わたしも主婦を定年させていただきますさようなら」ということでしょう。怖いですね。

その前の段階では、立場のいい人はお金をよく稼いできますが、稼ぐ人ほど妻に財布の紐を牛耳られ、意外とこづかいを持ってないという現実もあるそうです。この稼ぐ夫の妻というのは、夫の給料を搾取する側に回るんだそうです(あはは・・・)年収がかなり高いのにこづかい3万のあなた、気付いたほうがいいです(笑)年収が普通の人はこれには当てはまりません。

東大話法は、自分の都合のいいことを話し、都合が悪くなるとあの手この手でかわしたりだましたり、ウソをつくのも平気だそう。凄い世の中ですね。

人気ドラマだった「家政婦のミタ」のミタさんがあれなんです。ミタさんは雇われ主の言うことなら「私もう死にたい」とか「あの人を殺して」というような冗談の呟きにも「かしこまりました」といって実行します。本当に殺そうと刃物を振りかざします。普通家政婦がそんなことしないでしょ!って思われますが、この普通じゃないのが今のTVに出ている御用学者などの専門家。

上の指示ならば個人の意見は置いといて「安全です問題ないです」と言える。

そういえば私の知り合いが公務員で役所勤務なのですが、「今大阪で行われているような恐ろしいこと、もしそれを京都市が市民の健康を大きく害するような酷いことをしたり不当逮捕など横行したりしたら一般市民はデモやらいろいろすると思いますが、あなた、立場上私たちの敵になって市民を捕まえるんですか?」

「そりゃ仕事だもの。仕方ない。嫌だけどやります。でも僕の気持ちは市民の見方100%です。だって僕も市民だから。」・・・・・・

私は悪いことに加担するような事態が起こる仕事をしてないのでこの気持ちはよくわからないのですが、立場社会って実はものすごく大変なんですねぇ。。。くれぐれも、自分を大切に生きましょう。それしかないわ。

安冨さんは生きるためのいろんな本を出されていて、これらの本を読めば精神不安定予備軍の方は病院・医者・薬不要になるのじゃないかしら。すっごくいいです。私の仲間内は今、安冨さんの本の話題でもちきり。