281月/09Off

手紙|東野圭吾

この本はよかった。。最後、感動して涙がうるるーっと出てしまいました。

話の内容としては弟を大学にいかせてやりたいが貧乏で親もいないためお金がなく、働いても働いても追いつかず、強盗殺人をおかしてしまう兄とその弟の話。視点は弟に置かれ、優秀な弟だったけど残された家族である弟は、それからの人生が一変。自分が犯罪をおかしたわけでないのに犯罪者の家族ということでまともな仕事につくことも大変。。そんな弟が結婚し、子供まで得られる普通の幸せをつかみとるが、それもまた、妻は犯罪者の義妹、子供は犯罪者の姪ってことになるので社会的に差別を受けていく、、悲しい物語。悲しいと書いていいのかな、、私も犯罪とは縁のない世界で生きてるから安易にこうゆうことを書きたくないけど、読んでいて切ない物語でした。

兄は、殺してしまったおばあさんの息子へ毎月刑務所から謝罪の手紙を出していたが、その手紙を被害者の家族がどんな気持ちで読んでいたかということに話が流れ、最後のほうで被害者の家族である息子がこんなことを犯人の弟に言う。

いくら謝られても母を殺された無念さは消えない。手紙を送ってくるなと返事を書こうとしたがそれもバカバカしく思えたから徹底的に無視することにした。返事がなければそのうち手紙も来なくなると思ったが手紙はその後も届き続けた。やがて気付いた。これは彼にとっての般若心経なのだと。こちらからストップをかけない限り彼は手紙を書き続ける。ではストップをかければいいのか?と思えば迷いが生じる。彼の手紙を止めることは事件の完全な終結を意味する。事件を終わらせていいのか?告白すると事件の終わりを受け入れる決心がつかなかった。

↑結構抜粋しちゃったけど、こんなよな内容でした。これを読んでなんか切ない気持ちになった。。。終結できないことってあるんですよね。。

この弟は自分の妻や娘が社会から差別されるのを守るため、犯罪者の兄と絶縁するんだけど・・・その後いろいろあって友達と「イマンジ」というユニットバンドを組んで刑務所に慰問に訪れる。そこで服役中の兄の姿を見て声がでなくなる。兄は弟がステージにたってる姿を見て手を合掌している。。このあたりも涙うるるです。